火防、心願成就、無病息災を祈願する、スリル満点の「火祭り」。秋葉神社、可睡斎だけではなく舘山寺でも行われます。

火防、心願成就、無病息災を祈願する、スリル満点の「火祭り」。秋葉神社、可睡斎だけではなく舘山寺でも行われます。
火伏の神さまとして知られている、秋葉山 秋葉寺を本寺に持つ曹洞宗 秋葉山 舘山寺
本寺にならい、秋葉山同様、舘山寺でも毎年12月15日に、火防鎮護の祭典として火祭りが行われます。

「火によって心身を浄化する」という弘法大師直伝の故事にちなんで、火の上を素足で歩く「火渡り」が行われ、火防、心願成就、無病息災が祈願されます。
今回は、その様子をご紹介します。

秋葉の火祭りとは


火防、心願成就、無病息災を祈願する、スリル満点の「火祭り」。秋葉神社、可睡斎だけではなく舘山寺でも行われます。
秋葉神社(秋葉寺)、そして秋葉総本殿 可睡斎と並び、舘山寺でも本寺にならい行われている火祭り。
お祀りされている「秋葉三尺坊大権現」は、「火伏せの神さま」として知られています。

秋葉寺(しゅうようじ)は、三尺坊が神変し秋葉山に舞い降りたその地に建てられました。
以降、入寂するまで、諸国をまわったそうですが、その際に大火から人々を救ったという伝承をもっているため、秋葉山は、江戸時代にはお伊勢参りと並ぶ信仰を集めたそうです。

神変した秋葉三尺坊大権現は、鳥のようなくちばしや羽をもち、空を飛ぶことから、三尺坊イコール「天狗」という認識が浸透しています。
そのため、舘山寺の本堂の脇には秋葉山三尺坊が、大天狗と共に祀られています。


火祭りの様子


火防、心願成就、無病息災を祈願する、スリル満点の「火祭り」。秋葉神社、可睡斎だけではなく舘山寺でも行われます。
例年、夜7:30~ご祈祷、その後火渡りが行われます。
この夜は、地元住民や観光客が多く本堂を訪れ、にぎやか。

※詳しいスケジュールは、毎年11月後半に決定されます。詳細については、舘山寺へお問い合わせください

火防、心願成就、無病息災を祈願する、スリル満点の「火祭り」。秋葉神社、可睡斎だけではなく舘山寺でも行われます。
境内では甘酒が振る舞われる他、たこ焼き、たい焼きの屋台も出ています。
また、暖を取るための火も炊かれます。

火防、心願成就、無病息災を祈願する、スリル満点の「火祭り」。秋葉神社、可睡斎だけではなく舘山寺でも行われます。
ご祈祷は、本堂横の秋葉山三尺坊で行われます。
神事を行う行者の方や、地元住民の代表が集まる中、火伏鎮護の読経が厳かに行われます。

火防、心願成就、無病息災を祈願する、スリル満点の「火祭り」。秋葉神社、可睡斎だけではなく舘山寺でも行われます。
その後、外に張られた注連縄の結界の中で、火祭りの行事が開始されます。
行者の方が、動作等の解説をしながら進行していきますので、初めての方にもわかりやすくなっています。

火防、心願成就、無病息災を祈願する、スリル満点の「火祭り」。秋葉神社、可睡斎だけではなく舘山寺でも行われます。
舘山寺に収められた護摩木の周りと、設けられた祭壇の前で、九字(くじ)などを唱え、松明で火をともしていきます。

火防、心願成就、無病息災を祈願する、スリル満点の「火祭り」。秋葉神社、可睡斎だけではなく舘山寺でも行われます。
さらに、剣で悪霊を取り払っていきます。

火防、心願成就、無病息災を祈願する、スリル満点の「火祭り」。秋葉神社、可睡斎だけではなく舘山寺でも行われます。
火の勢いが弱まってくると、行者が火の道を作り、いよいよクライマックスの「火渡り」の開始です。
まず、燃え落ちた護摩木の上を行者が素足で火渡りします。

火防、心願成就、無病息災を祈願する、スリル満点の「火祭り」。秋葉神社、可睡斎だけではなく舘山寺でも行われます。
そのあと、一般の参列者も火の上を素足で渡り、火防、心願成就、無病息災を祈願します。
行者の方が歩いた後なので、その上を渡れば、火傷等の心配もほとんどありません。
また、火の道の左右では、行者の方もサポートしてくれます。
地元の子どもたちの中では度胸試しとしても知られ、この日もたくさんの子どもたちが渡りました。

無病息災を祈願したい方は、ぜひ、12月15日に舘山寺で火渡りを体験してみてください。

★火祭りが実施される「曹洞宗 秋葉山 舘山寺」の情報はこちら


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